お嬢ちゃん。

もう三十路を過ぎて何年も生きているのに
私に向かって”お嬢ちゃん”って。。。。
お着物の展示会という場所は異様な光景です。
洋服を買うのとは訳が違う、金額の桁も違う。
これなんて素敵ですよ!って試着してみて
ドーーーーン、見積もりが120万円とかは普通。
試着と言っても反物(生地)や帯をうまく
着た様に見せかけるだけだし、
その場で持って帰れるものではなく、
着物はオーダーメイドなので縫うのに
最短でも一ヶ月を要するのです。
明日着たいなぁっていうのはあり得ない。
今なら秋冬用です。
”お嬢ちゃんならこれがぴったりですわぁ”
よくわからん京都弁で近寄ってくる・・・。
”お嬢ちゃん、モデルさんしてはりますの?”って。
私は豚じゃねーぞ。豚もおだてりゃ××××。
”うわぁやっぱりこのお着物は嬢ちゃんのために
作られたものやわぁ〜作家の先生も喜びますわぁ”
大きな展示会になると着物の作家の先生も来ている。
いかにも京都で着物の染めをやらしてもーてますぅ、って
感じの作務衣とMr.マリックみたいな髪をしてるのです。
そんなんどーでもええわ。
着物は好きです、自分でも買います。
そのかわり、これって言うものが無い限り
絶対にどんなおだてにも乗りませんから!!!!
私もそこまでアホちゃいますねん。
お嬢ちゃんはやめてぇなぁ。